LDっ子、世に憚れ!!

SLD(限局性学習障害)の子どもを育てる元塾講師です。支援や進路について現在進行形で記録していきます。

文章題を楽しくこなす

我が家の息子は算数の推論に特化したSLD。計算はできますが、文章題や図形になると固まります。

掛け算も割り算も問題なくできるのに、

 

「50個のミカンを4人で同じ数ずつ分けました。一人いくつのミカンをもらえますか」

 

という文章題を前にすると固まります。いいからやりなさい!と叱責していた当時…息子が必死の思いで解いたものが

 

50+4=54 答え 一人54個

 

本当にふざけてるのかと思いました。びっくり。そして、これをおはじきなどで何度説明しても分からない。(この時点で彼はかなりパニック状態になっていました)

 

このとき私はやっと、彼が「推論ができない」算数障害だと気づいたのでした。

 

少しでも彼に「問題文」と「数式」のイメージが一致するようになって欲しい。そこで私が購入したのは以下の2つ。

 

くもんの玉そろばん120

くもんの玉そろばん120

  • 発売日: 2014/07/13
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

くもんの玉そろばん

 

そして、

 

 

うんこ算数ドリル。

 

息子は自閉症スペクトラム障害もあるため、目の前の文章をイメージに落とすことがとても苦手なようです。そこで、くもんの玉そろばんを使って、繰り返し繰り返しイメージ化してあげます。これで少しずつ掛け算や割り算の文章題が入るようになってきました。

 

さらに、日頃のお勉強で一役買ったのが「うんこ算数ドリル」

 

これが素晴らしいのです。

 

ヘンテコなうんこの物語の合間合間にうんこを使った文章題が入っていて、うんこという強烈なインパクトゆえに文章題のイメージ化が容易にできるという…!自閉っ子、LDっ子の「イメージ化が苦手」な特性にも、がっちり入る強烈なイメージ…笑

 

なんにせよ、推論が苦手なLDっ子には「イメージ化」が大事です。

それを嫌がらせずにどうやっていくかがポイントなんだなと。

 

本日も読んでくださりありがとうございました。

 

 

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はじめまして。SLD(限局性学習障害)のある低学年の息子がいます。元々彼は自閉症スペクトラム障害の診断を受けていたのですが、勉強についてはほとんど全く遅れがない印象でした。多少他の人よりも入りが遅い部分はありましたが、繰り返し学習で漢字や国語の文章題、計算などはほぼ問題なくこなしていました。

 

雲行きが怪しくなってきたのは算数に文章題が増えてきた頃から。特に、文章題をいくつものステップを踏んで解かなければならなくなってきてからでしょうか。文字通り「固まる」ようになってしまいました。私(元塾講師です)から見たら、「学習に遅れがない」と言われている子が文章題を前に固まっている姿は、ただ面倒くさいから考えることを放棄しているようにしか見えませんでした。

 

本当に情けない話ですが、一年間、叱責を続けました。そのたびに息子は涙を流しました。繰り返せばできるようになると思い、無理矢理問題をたくさん解かせようとしました。けれども、状況は全くよくならず。

 

しかしある日、「SLD(限局性学習障害)」という言葉に行き当たるのです。知的に問題がないにも関わらず、「読む」「書く」「計算する」「推論する」などの一部分で著しく困難を生じるというもの。

 

息子はこの「推論する」という部分で困難を持つSLDだったのです。

 

そして、これは叱責しても、繰り返しを強要しても、決して改善するものではありません。私のやり方が完全に間違っていたのです。

 

息子がSLDだと気づいてからしばらく経ちますが、ネット上では発達障害の子の支援についての情報はいろいろとありますが、SLD(あるいはLD)っ子の支援や将来についての情報があまりに少ないのです。

 

「この子はまともに高校受験ができるのだろうか…?」

 

「小学校の算数の文章題が解けないのに、中学の数学ができる…?」

 

あまりに情報がなさ過ぎて、私は一人でどん底にいます。

 

というわけで、息子のSLDに対しての支援や今後の進路のことなど、現在進行形で書き連ねていこうと思います。その蓄積が、もしかしたら将来誰かの役にたつ、かもしれない?という淡い期待を抱きつつ。

 

そして、Learning Disability が Learning Diversity になるように。その一歩を、作っていきたいです。

 

よろしくお願いいたします★

 

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